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唾液の働きとドライマウス対策

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2026年9月02日

唾液の働きとドライマウス対策

こんにちは、井上歯科医院です。

暑い日が続きますね。熱中症にはどうぞお気を付けください。

最近、口の中がネバネバする、口が乾きやすいと感じませんか?夏は、汗を多量にかくことによる脱水、エアコンによる乾燥、冷たいものの食べ過ぎによりドライマウスになりやすいです。唾液はお口の健康を保つために重要な役割を果たしており、唾液の分泌が少なくなるドライマウスは、歯周病や虫歯のリスクを増やし、お口の健康を損なう原因になります。

こちらの記事では、唾液の働きとドライマウス対策についてご紹介したいと思います。ドライマウスが気になる方は参考にしてくださいね。

唾液の働き

唾液は食べ物の消化を助けるだけではなく、お口の中を清潔に保ち、歯や歯周組織を守る働きをしています。唾液にはこちらのような重要な働きがあります。

・消化作用/食塊形成作用

・自浄作用

・口の中を潤す潤滑作用

・抗菌作用

・pH緩衝作用

・抗脱灰作用

・味覚発現作用

では、一つずつ詳しくみていきましょう。

消化作用/食塊形成作用

消化酵素であるアミラーゼが唾液には含まれています。アミラーゼは、でんぷんなどの炭水化物を分解する役割があります。また、唾液は、噛むことによって小さく粉砕された食べ物をまとめて、食塊を形成し、飲み込みやすくする働きもあります。十分な唾液が分泌されていないと、食事がしにくくなってしまうのでお気を付けください。

自浄作用

唾液には、歯や歯肉、粘膜に残っている食べカスやプラークなどの汚れを洗い流す作用があります。これを自浄作用と呼びます。唾液の分泌が少なくなると、この自浄作用が働かなくなり、汚れがたまり虫歯のリスクが上がります。就寝中は、唾液の分泌が減り自浄作用が低下するので、寝る前の歯磨きは欠かさないようにしましょう。

口の中を潤す潤滑作用

唾液の成分には、ムチン等の糖タンパクが含まれています。このムチンは水分を保持する働きがあり、お口の中を潤す役割をしています。

抗菌作用

唾液の中には、リゾチームやラクトフェリン、免疫グロブリンAが含まれており抗菌作用があります。細菌が粘膜に付着するのを防いだり、増殖や活動を抑制する働きをしています。唾液は体を感染症から守る役目も担っているわけです。

pH緩衝作用

お口の中が飲食物の影響で酸性に傾いていたり、虫歯菌が歯を溶かす酸を産生すると、歯が溶け、虫歯のリスクが上がります。しかし、唾液にはpH緩衝作用があるので、酸性に傾いたお口の中を中性に戻すことができます。これにより、歯の脱灰、つまり歯が溶けるのを防いでいます。

抗脱灰作用

脱灰とは、歯が酸によって溶けることを言います。唾液には、歯の成分である高濃度のカルシウムイオンとリン酸イオンが含まれているため、脱灰を防ぎ再石灰化して歯を強くする作用があります。しかし、カルシウムイオンが多すぎると歯石の原因にもなるので、バランスが大切です。

味覚発現作用

味覚は、食べ物が唾液に溶けている状態になると感じることができます。つまり、味を感じるためには食べ物が唾液に溶けることが必要です。

ドライマウス対策

以上のように、唾液にはとても大切な役割があることをお分かりいただけたと思います。唾液の分泌が低下してドライマウスになると、唾液の効能がなくなるため、口腔内トラブルのリスクが増加します。つまり、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭などがひどくなります。ドライマスは「百害あって一利なし」なので、ドライマウスにならないように心がけましょう。こちらでは、ドライマウスの対策法をご紹介します。

水分をこまめに摂取する

唾液の成分はほぼ水分です。水分摂取量が少なかったり、汗を多量にかいた場合は唾液が生成されにくくなります。そのため、水分を小まめに摂取し、口の中を潤しましょう。

唾液腺マッサージを行う

唾液は唾液腺から分泌され、口周囲には大きな唾液腺が三つあります。

顎下腺:下顎の顎先から耳の手前までの場所にあります。

舌下腺:顎の先辺りにあります。

耳下腺:耳の前方、上顎の奥歯辺りにあります。

唾液腺を刺激すると唾液が分泌されるので、両手の親指で軽く押さえたり、人差し指で軽く圧迫しながら円を描くようにマッサージをしましょう。

鼻呼吸を行う

口呼吸は口が開けっ放しになるので、口が乾燥してしまいます。そのため、鼻呼吸を心掛けましょう。鼻詰まりがあると鼻呼吸は難しいので、根本的な原因を除去する治療が必要な場合があります。

服用している薬を見直す

お薬の副作用に「口が乾く」症状がある場合があります。アレルギーの薬や、抗うつ薬、降圧剤などには唾液の分泌が抑制される作用があるのでご注意ください。あまりにもドライマウスがひどい場合は、主治医に相談しましょう。

リラックスをする

緊張して口がカラカラになった経験はありませんか。強いストレスはドライマウスを引き起こします。強いストレスを感じると、唾液の分泌が減るのでリラックスしましょう。

まとめ

唾液は1日1.5Lも作られ、安静にしていても1分で約0.3mlは常に分泌されています。たくさんの唾液が体に必要なんですね。そんな重要な唾液の分泌が減り、ドライマウスになると、口が乾き、虫歯や歯周病のリスクが上がるだけでなく、感染症にかかりやすくなる、など全身的にも悪影響が出てしまうので気を付けましょう。

ドライマウスの原因はたくさんあり、加齢・口呼吸・口周りの筋力の低下・薬の副作用・全身疾患(糖尿病やシェーグレン症候群など)・ストレスなどが考えられます。ドライマウスが気になる方は、まずは原因を探ってみましょう。内科や歯科医院で相談することもおすすめします。

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