2026年2月28日

こんにちは、井上歯科医院です。今回のお題は「歯周病のメンテナンス」になります。
歯周病は、症状が出にくいため「静かなる病気」と呼ばれています。
特に歯周病初期は、歯肉からの少量の出血や腫れなどの症状しかなく、目立ちにくく自覚するのが難しいと言えます。そのため、痛みや歯の違和感などの症状を自覚する頃には、歯周病が進行していることがほとんどです。これが歯周病の怖いところです。
歯周病で一番大事なのは”予防”です。歯が悪くなってからでは遅いので、歯周病にならないように予防を心掛けましょう。
歯周病のセルフチェック
歯周病のセルフチェック表です。1つでも当てはまると歯周病の可能性があります。
歯周病が初期のうちは健康な状態に戻れるので、できるだけ早めに歯科医院でご相談ください。
□歯磨きをすると歯肉から血が出る
□歯肉の色が赤っぽく腫れている
□歯磨きをすると歯肉が痛い
□口臭が気になる
□歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
□歯がグラグラしている
□歯肉から膿が出る
□歯肉が下がって、歯が伸びたように感じる
□起床時に、口がネバネバする
出典:8020推進財団

歯周病とは
歯周病は歯を支えている骨を溶かす、恐ろしい病気です。初期の状態である歯肉炎は回復が可能ですが、進行すると元の健康な状態に戻ることが難しくなります。こちらでは、進行度ごとの歯周病の特長を解説しているので参考にしてください。
健康な状態

<健康な歯肉の特長>
歯面に歯石やプラークが付いていない状況です。キレイに歯を磨けています。
初期 歯肉炎

<歯肉炎の特長>
歯肉炎はまだ、健康な状態に回復可能です。これらのサインを見逃さず、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。
軽度歯周炎

<軽度歯周炎の特長>
歯肉炎が少し進んだ状態です。歯石取りの治療が必要です。
中等度歯周炎

<中等度歯周炎の特長>
歯周病が進み、歯槽骨が溶けている状態なので、歯を支えきれなくなり歯がぐらつきだします。歯根の表面にまで歯石が付き、歯科医院でのケアが必要になります。
重度歯周炎

<重度歯周炎の特長>
骨が減っているので歯が大幅に揺れだします。歯肉がだんだん下がってくるので歯根が見えてくることもあります。
歯周病の治療

歯周病は歯周ポケットにプラークや歯石が蓄積することで発症します。プラーク内で歯周病菌が繁殖し、毒素を出すと、歯肉に炎症が起こってしまいます。
プラークが蓄積すると、プラークを足がかりに歯石ができます。プラークだけならば歯磨きで除去できますが、歯石が付いてしまうと歯石はご自身で除去することができません。歯石はザラザラしているので歯周病菌が繁殖しやすく、より炎症が強くなる、という悪循環を引き起こします。つまり、歯周病の進行を止めるにはプラークと歯石を除去する必要があります。
こちらでは、歯周病の詳しい治療法をみていきましょう。
検査
まずは、歯周病の検査で以下のようなことを調べます。
基本治療
歯周病の進行度に関わらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。
歯石は歯磨きでは除去することができず、歯科医院でのスケーリング、ルートプレーニングでしか除去できません。
ルートプレーニング

歯周基本治療の中でも、特にルートプレーニングは歯肉の奥にある歯石を手作業で丁寧に取り除く、メンテナンスの要となる重要な治療です。
一度に全ての歯を治療するのではなく、上下顎歯列の3分の1ずつ行う場合がほとんどです。一度に全ての歯をキレイにして欲しい、というご要望もありますが、これには理由があります。保険診療上のルールもありますが、一度に全ての歯を治療してしまうと、長時間かかってしまい、お口を開ける時間が長くなってしまいます。ルートプレーニングをした後に、歯周炎が治っているかも確認したいため、複数回に分けて行うことをご了承ください。
歯周外科治療
歯周基本治療でも歯周病がよくならない場合、歯周外科治療を行います。歯周外科治療とは歯肉を切開して、歯根や骨にアプローチする外科治療のことで、重度の歯周病に行う治療です。
まとめ
歯周病は、放っておいても治ることはありません。毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院でのメンテナンスが重要です。井上歯科医院では、歯周病のメンテナンスに力を入れています。歯周病の早期発見、そして進行をくいとめるためにも定期検診の受診をおすすめします。
定期検診では歯周病のチェックに加え、歯ブラシでは届かない場所まで、専用の機械を使ってケアさせていただきます。「悪くなったら治す」ではなく「悪くならないための予防」を重視していきましょう。